本のお話(92)(93) 宮本輝著「骸骨ビルの庭」 | bonbonの日常と非日常
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まりあまり

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本のお話(92)(93) 宮本輝著「骸骨ビルの庭」

2019/12/30 09:49:44 | 本のお話 | コメント:0件

宮本輝著

【骸骨ビルの庭】


2009年初版で、司馬遼太郎賞を受賞した作品です

上下巻の長い物語ですが、泣きながら一気に読みました

本

本 (2)

終戦後の混乱期に浮浪児と呼ばれた子供たちと共に暮らし、彼らを何んとか一人前に育て上げた2人の大人の物語です

僅か3ヶ月間だけ管理人として東京から大阪の十三(じゅうそう)へやって来た男の名前は八木沢省三郎

彼は長年務めた会社を早期退職した47歳で、骸骨ビルと呼ばれる「杉山ビルヂング」に居残る人達を穏便に立ち退かせる業務を担っていた

彼がその3ヶ月間で接した居住者との生活を克明に記録した日記が物語になっています

骸骨ビルの所有者の亡き杉山夫妻に子供は無く、妾腹の子の阿部轍正が戦地から生還してこのビルに帰って来た

戦前イギリス人の建築家が設計し、外国語を教える学校として建てた華麗で剛健なビルは戦火を免れて残っていた

そこに家や両親を無くし子供たちが住み付き、子供を育てられない親が捨てていく・・という混乱した敗戦の世の中

弱冠27歳で生死を彷徨った経験を持つ阿部は、京都の大学で親友だった茂木泰造(結核で死の寸前だった)と共に

骸骨ビルで30人に及ぶ子供たちの面倒をみる

食糧難の時代に庭に畑を作り(阿部は農学部の途中で出征した)空いた部屋を賃貸にして家賃を得た

茂木の実家が明石の網元で裕福だったから、結核が死の病だった当時に高いストレプトマイシンを買う事が出来た

阿部は茂木と共に寝食を共にした一人の女の子が、長年のわたり阿部から性的暴行を受けていたとマスコミに訴え

阿部はその汚名を受けて失意の内に心筋梗塞で死ぬ

大人になって骸骨ビルで暮らす茂木を含め11人は、そんな阿部パパちゃんの汚名を晴らす日まで、このビルから立ち退く訳にはいかないという事情が分かって来た

結局 その女の子(夏美)は最後まで姿を現す事はなかった

茂木は骸骨ビルを立ち退くと決めた日

阿部が残した子供たちの記録と日記のコピーを、大人になって立派に生きている子供たちに渡し

阿部パパちゃんから受けた言葉で表せない程の恩恵を、生涯忘れる事無く感謝し続けなけらばならない・・と語った

こうして八木沢は東京へ帰った


人を愛し、愛される喜びを、淡々とした語り口の中で読者に語りかけます

何度も涙しながら読み終えました

お正月の旅行に持って行って、娘にも読ませようと思います

上下巻の長い物語ですが2日で読み終えました

お勧めの1冊です

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