本のお話(38)宮本輝著「流転の海 第六部 慈雨の音」 | bonbonの日常と非日常
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まりあまり

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本のお話(38)宮本輝著「流転の海 第六部 慈雨の音」

2020/07/02 08:45:44 | 本のお話 | コメント:0件

宮本輝著

【流転の海 第六部 慈雨の音】


DSCN4919.jpg

昭和34年になり、皇太子ご成婚、日米安保、東京オリンピックという日本が高度成長期に突入した時代

熊吾は旧知の柳田から大型駐車場経営を任される

やっと尼崎の雑居ビルから伸仁を連れだす事が出来て、房江も賄い婦を辞めて親子3人で暮らせるようになった

その頃

南北に分かれた朝鮮は、地上の楽園として北朝鮮へ帰還する事業を展開していた

尼崎の雑居ビルで交流があった伸仁の友達も北朝鮮へ渡る

伸仁にはとても辛く悲しい別れがあった

駐車場の管理人として家族3人の生活の中で、伸仁は中学生になった

中高一貫教育の中学へ入学を果たした伸仁

犬も飼った

熊吾は伸仁に能楽も観せた  落語が好きな子供でもあった

城崎ではヨネが亡くなり、残した息子・正澄も千代麿に引き取られた

再び大阪へ帰ってきてから、やっと平穏な日々を過ごす房江

熊吾には因縁の太一が死んだ

衆議院議員に立候補する準備を進めている最中の首つり自殺だった

この時代

熊吾一家を取り巻く物語の周辺と細部に、人間への慈しみというしかないものが横溢していた

・・と筆者の宮本は書いている

熊吾が元来持っていた資質、もしくは気質が、数多くの人生経験によって鍛えられもしてきた美質であった・・と


読み進む内に、熊吾の美質に何度も気づきました

馬に噛まれて、左手小指の先を失くした熊吾は大きな声と、厳つい体と、、口髭で他を圧倒しながら生きている

時にはその風貌が・・その筋の人と間違われながら・・

高度成長期の日本で、大阪で

慈しみの雨が、静かに、時には音を立てて降っていた

宮本さんは・・そんな雨を決して忘れない・・と

次回へ続きます
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