本のお話 朝井まかて著「恋歌」 | bonbonの日常と非日常
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まりあまり

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本のお話 朝井まかて著「恋歌」

2016/08/04 20:15:07 | 本のお話 | コメント:0件


朝井まかて著

【恋歌 れんか】


2014年の直木賞と

2013年の本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞した作品で

幕末の混乱の時代を生き抜き、明治の世になって歌塾「萩の舎」を主宰した歌人中島歌子の物語です

1853年黒船が日本の浦賀沖に来航し、鎖国政策を取っていた日本が開港か否かで揺れ

同時に尊王攘夷か否かで揺れに揺れた時代に、薩長の志士ではなく水戸藩の志士の妻となった登世(後の
歌子)

登世の実家は江戸で水戸藩の定宿を務める池田屋

17歳の登世はたった一夜池田屋に泊まった水戸藩の眉目秀麗な中士・林忠左衛門以徳に一目惚れ

父は既になく、母は一途な一人娘の願いを聞き入れ、100両の金子(きんす)を持たせて水戸へ送りだす

100両といえば現在の価値では1300万円位でしょうか

爺やの清六をお供に連れて・・

水戸藩は年貢の取り立てが厳しく庶民の生活は苦しい土地柄

慣れない土地で留守勝ちな夫・以徳を待ちながら、頑なな義妹・てつと暮らす日々

水戸藩は天狗党と諸生党に分かれ内乱が続いていた

そんな内乱で夫・以徳は出陣し、生死も知れず、登世やてつなど天狗党の妻、子供まで牢獄に入れられた

次々と処刑され、死んでいく中で登世とてつは解放され、生き延びて母の元に只り着く

後に夫・以徳は亡くなったと知る

2年間の短い夫婦生活だった

以徳・26歳、登世19歳

江戸に帰ってから、詩歌を学び歌人として名声を博す登世

この物語は

歌塾「萩の舎」の門弟・花圃と家事手伝い・澄が

師の君・歌子の遺品を整理している時に見付けた手記を読む・・という形で進みます

そして

家事手伝い・澄と歌子の驚くべき過去も明かされます

長い長い物語ですが、簡単に書きました

登世が過ごした水戸藩での生活、爺やとの温かいふれ合い、過酷な牢獄の状況

などなど

確かな筆致で、美しい日本語で、息も吐かせず読ませます


歌人として名を挙げてからも妻子ある人と何年も関係を持った歌子でしたが

手記は

一途に愛し、恋うる夫への「恋歌・れんか」だったのでしょうか

以徳の辞世の句
「今日までも誰が為なれはなからへて うき世にうきを重ね来つらむ」

以徳が戦場へ出る前に詠んだ歌
「かへらじと契るもつらき別れかな 国のためとて仇ならむ身を」

登世の返歌
「国のため君のためとぞ思わずば いかにしのばんむ今日の別れ路」

歌子の門下生に樋口一葉もいました

「たけくらべ」「にごりえ」「十三夜」を一年半で書きあげ

24年6ヶ月で肺結核で亡くなった樋口一葉


そんな時代の壮大な物語です

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